FRX-47/FFR-31 シルフィード

FRX-47/FFR-31

 FAF・システム軍団の開発した47番目の機体は主に要撃任務を目的とした制空戦闘機で、その生産型がFFR-31・シルフィードである。高い運動性能を有するジャム戦闘機群に対しても充分なアドバンテージを確保するため過剰とも言える格闘戦闘能力が与えられており、優れた火器管制能力・兵装搭載量、機体の柔軟性/拡張性も同時に併せ持つ。機体自体は高価とならざるを得なかったことから配備機数は少ないものの、フェアリィ空軍に於ける防空・制空権確保には欠くことが出来ない戦力となっている。

   機体構造自体はオーソドックスな双発大型戦闘機のそれであり、フェニックス5000系列のターボジェットエンジンを2基装備している。左右エンジンの間には兵器槽を有しており、通常の戦闘・空中哨戒任務では対空兵装および必要な燃料等はすべて機内に収容可能。
 主翼は高亜音速〜超音速での低抵抗・揚抗比に優れたクリップドデルタで、前縁フラップ(空戦フラップとして使用可)・後縁にフラップとエルロンを持ち、可変キャンバ翼として機能する。主翼下面には兵器搭載/外部燃料タンクを使用できるハードポイントが片側2ヶ所設置されている。
 ピッチ/ロール方向の運動には尾翼・カナードによるスリーサーフェス制御を取り入れており、ベクターノズルも併用して全速度域での運動性能を高めている。ヨー方向の安定性を向上する為、巨大なベントラルフィンを有するが、離着陸時には外側に折り畳む。
 コクピットはタンデム配置の複座。操縦装置は前席のみに設置され、後席にはレーダー迎撃要員が搭乗して電子戦闘・対空目標攻撃の管制誘導を行う。

FFR-31

 シルフィードの初期生産型は49機が造られ、エンジン換装・各種火器管制装置の搭載及び中枢電子脳の増設が行われているものの機体構造そのものはFRX-47とほぼ同一。配備後も多段階能力向上を適応し、多目的戦闘能力も付加されている(高価かつ少数の初期生産型を戦術攻撃に用いることは実際殆ど無かったが)。FAFでは前述のとおりこの49機全てを防御的/攻撃的対空任務に充てており、フェアリィ基地に配備している。
 それ以降の現行生産型では、戦術攻撃能力の付与・強化を目的としてペイロードの増大・航続性能の向上及び火器管制能力の拡大などを実施、材質の変更・機体構造の簡略化などで生産性も改善されている(戦術型に関しては別項参照)。

 「戦闘妖精雪風」に登場、FAFの主力戦闘機シルフィードをスケール1/120で製作。

 原作のシルフは「大型双発・クリップドデルタの主翼・双垂直尾翼/ベントラルフィン」と描写されています。F-15辺りの基本形状を参考に、
 @主翼後退角を変更して翼面形状も変える。
 A垂直尾翼はV字配置に。
 Bシルフの特徴、巨大なベントラルフィン。
 C最近の趨勢である、兵装の機内搭載――胴体内兵器槽。
 という要素を入れてあります。

 プラ板の箱組み・積層からの削り出しで造っているのはいつもと同じ。エンジン部分のバルジのみ、1/72のプラモデルから流用した増加燃料タンクで。キャノピーは透明塩ビ板のヒートプレス。塗装はF-14のロービジ塗装の色を基調に機体上下面で塗り分け、パネルラインの周辺にエナメル塗料にてウェザリング。

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