要撃戦闘機 Σignal Ci-44
軌道高度から飛来する敵性体“G.T.”を迎撃する目的で作られた単発・複葉(前進翼+後退翼)の高高度要撃戦闘機。成層圏上部の領域を飛行するハイブリッド・インターセプターとしては最初の機体である。
主機として電磁誘導推進器とターボジェットエンジンの複合ドライブモーターを1基装備し、これはバイパスターボジェットを基幹としてその下部に電磁場誘導/帯電加速レールを組み合わせたもので、高度・速度域によらず強力な推力を発生する。ターボジェット排気も帯電・加速させるシステムであるため、従来のようなオーグメンター(リヒート)は持っていない。また推力線は電気的に偏向可能で、空力の効かない超高高度でも優れた機動性を与える。なおガスタービン直結の高出力オルタネータだけでは推進および電子戦闘等に要する電力の供給は不可能で、大容量のコンデンサを使用することになるが、そのため本機体のオペレーションは長くても10〜15分程度の制限が付くことになる。
本機体のエアフレームは胴体のリフト及び大後退角の「機動翼」によって高度15万フィート〜の高空をマッハ2.5以上で巡航する(前進翼は主に遷音速以下。超音速域ではこれをスタビレータとして用いている)。
固定武装として20mm機関砲×1と30mm機関砲×1、いずれも首脚収容部左右に搭載。
電子戦闘用装備は内蔵式で、下部胴体後方下面に大型のEWブレードアンテナを持つ(戦闘時には下方に展開する)。
ハードポイントは胴体下に2箇所、機動翼下に片側2箇所。胴体下に増槽、翼内舷に長射程AAM2×2、外舷に中射程AAMないし短射程AAM×2が基本コンフィギュレーション。
種々の先進的な機構を取り入れた本機体であるが、迎撃戦闘機としてはそのシステムが高度化/複雑化し過ぎており稼働性と即応性いずれにおいても問題点が多々あったとされ、後に出現することになるリエンジンされた機体(別項のCiR-441)あるいは本格的な改修が行われた機体(Ci-44SG-δ)などの存在はその証左であると言える。
オリジナルの架空戦闘機です。迎撃戦闘機が好きなので、「ものすごく高いところを飛ぶヘンテコなシルエットの戦闘機」として作りました。プラ板工作にて原型を作りレジンキャスト複製したパーツを組んであります。1/100スケールモデル。
迎撃戦闘機なので、搭載する外部兵装はすべて空対空ミサイルです。これは以降の架空戦闘機でも同様の傾向があります(最近対艦ミサイルなども追加したけど)。