FRX-47/FFR-31MR スーパーシルフィード

FFR-31MR

 シルフィードの試作機体FRX-47を基幹に戦術戦闘電子偵察機として改修されたのがFFR-31-MR、通称「スーパーシルフィード」と呼ばれる機体である。各種の戦術偵察用装備・電子兵装を追加するとともに、これらを制御する為の中枢電子脳を装備。さらに動力系統も変更されており、シルフの搭載するFNX-5000系列エンジンのバイパス比を変更・可変サイクル/ラムジェットシステムをも有する5010型=スーパーフェニックスMk.10に換装、高速飛行性能・超音速巡航能力を強化している。

 機体構造(特に胴体部分)は戦術機と同じであるが、搭載エンジンの大型化によって後部胴体は延長されており、機首部分の形状も異なる。主翼平面形状は戦術型と同型だが、翼断面形状は異なっており、高速性能を充足する為に尾翼・ベントラルフィンの形状も変更された。
 低抵抗化の為にスリーサーフェス制御用カナードは廃止されているが、ピッチ/ヨー方向の安定性向上の目的でエアインテイク下に固定式のカナードを持つ。
 エンジンは前述のとおりスーパーフェニックスMk.10を2基装備するが、増加した吸気量に対応して、エアインテイクも大型化、オーグメンターとTVC装置もスーパーシルフィード独自のものを有する。
 
 エンジン口径が増大している為胴体中央部の兵器槽は廃止されているが、機首下面の兵器槽はそのまま残されており、通常はここに自衛用兵装を収容する(短距離AAM4発および中距離AAMを4発装備できる)。
 主翼下面にはシルフィードと同様ハードポイントを片側2ヶ有する。高速巡航性能を優先する為に、これらは使用しない事が多いが(スーパーシルフィードでは機内燃料搭載量も増加しているので、増加燃料タンクも必要としないことが多い)、攻撃的要素の高い作戦時などは当然翼下にも兵装を搭載する。
 コクピットは戦術型と同じタンデムの複座。後席の機器は当然交換されており、偵察/電子戦闘用のシステムが集中している。

 戦術偵察・電子戦闘型のスーパーシルフィードはフェアリイ空軍戦術空軍団・フェアリイ基地戦術戦闘航空団・特殊戦第五飛行戦隊(SAF-V)に全13機が配備されており(現在は2機損失して11機)、戦術空軍団の攻撃部隊に随行して戦闘情報の収集を行うことを主任務としている。

FFR-31MR

 自作の戦術型シルフィードを改良して作られたスーパーシルフ、という感じで製作。全体的な形状は長谷川正治氏のイラストを元にして主翼形状は戦術型と同一に。各部のディテールも共通性も持たせるようにして、
@エアインテイクの大型化・エンジンブロックを延長/大口径化してエンジン換装を表現、
Aキャノピー形状の変更(高速化によるキャノピー加熱に対応しているはず)、
B各安定翼の形状変更(原作にあるような「一部安定翼を簡略化…」にはなっていませんが…)
などを行っています。

 工作はいつもと同じ、プラ板箱組み・積層からの削り出しです。

FFR-31
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