R-101 "Grand Finale"

R-101

 究極の互換性(R-99)・遺伝子の継承(R-100)という段階に至って異層次元戦闘機開発計画は完遂したかのように見えた。しかしRシリーズ存続というコンセプトはさらなる進化を遂げ、ついに最終・究極の名を冠するに相応しい「禁忌」とまで呼べる機体を開発するに至った。すなわち、「不滅」の機体の開発である。

 R-101・コードネーム「グランドフィナーレ」は、22世紀初頭より絶え間なく続いてきたRシリーズ開発の終局に位置する機体である。

 設計自体は戦闘力と同時に汎用性と生残性をも重視するRシリーズの基本に則って行われており、R-99以降の兵装完全互換性能も受け継がれている。しかし本機体ではさらに構造材料のレベルで全く新しい技術が使われており、フレーム・機関・兵装や電子装置等機体を構成する全ての要素に関して形態と機能の維持及び自己修復機能を持たせることに成功した。

 R-101開発の基礎となったのは、フレームから制御系・装甲に至るまでの全要素について恒常性の維持/自己修復性能と、これと直結したフォース・デバイスの持つ次元操作特性を応用した相転移エネルギー利用・永久機関である。

 基本構造レベルで形態維持とエネルギー生成を行うR-101に於いてはもはや独立したエンジンは必要ではなく、また推進/機体制御系統に付いても機全体での慣性制御を行うため外部から視認できるスラスターの類いは全く認められない(構造材料そのものがフォース特性及びザイオング慣性制御機関の機能を持っている)。

 基幹部分全構成の設計基は構造材料そのものを媒体として記述されており、機体の一部分でも残存していればそこから再生が可能。武装に関してもフォース・デバイス同様のエネルギー変換機能を用いており、波動砲および同軸電磁投射砲については仮想的なシステムを構成することで砲種互換性能を持たせている(基幹部の他に補機・各種制御デバイスとして在来の機材が搭載されているが、後述する)。

R-101
R-101

 実際に製造されたR-101は2つのコンポーネントが併在する形となる。すなわち前記したような永久機構を持つ機体基幹部分と、これとは別に接続された在来の技術・構造材料により構成された補機・コクピットや各種管制装置などとのハイブリッドを成す。

 機体の全域にわたってフォースデバイス同様のドース活性値コントロールを要するR-101でありその制御レベルは極めて厳密、誤って制御に失敗すれば機体の自壊を招くと同時にフォースデバイスと同じ空間操作特性を持つことから周囲への影響は甚大なものとなるのは当然で、最終的には本機体の実戦配備が見送られた主たる要因ともなった。

 このため“生産型”には構成素材のドース活性レベルを低く抑制しつつ、機体全体での同調を図る制御機構が搭載されることになった。機体後部のドーム内部に収容されたドースレベル同調・制御器は「バイド・コア」と呼称され、前述のエネルギー変換機構と空間操作を監視統制する機能を持ち必要時にはそれらのシャットダウンも行うことになる。本体からは独立した閉鎖系で動力も専用の物が内蔵されており、戦闘時にはその強制冷却のため後部に伸長・展開される機構を持つが、その外観から誤解されるような“エンジン”では無い。

 また当然コクピット周りもシステム的に機体と隔てられており、動力・生命維持装置および非常時の推進装置含め一体化したポッドシステムとして機首部分に収容されている。合計6本の制御ニードルを持つ異層次元並列連動戦闘システム・制御系も同様に本体の永久機構には含まれない。

 既に述べたように扱いづらい機材であり同時に極めて高度な機密レベルであったことから実動部隊での運用は見送られている。試験的な実戦投入はしかし数件だが実行されたとの言説があるものの、うち少なくとも1機がバイパスパイル内に喪失したとする事例はその真偽含めて明らかではない。

R-101
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ディメンション:全長 25.6m 全幅 9.07m 全高 11.23m 空虚重量34.1.t 戦闘重量40.2t
ドライブモーター:存在しない。
固定武装:波動砲、超高速電磁レールキャノンはいずれも非定型
     特殊兵装・ドースウェポン
搭載武装:次元兵装・フォースデバイス×1 ビット・システム×2

R-101

 PS2のゲーム「R−TYPE FINAL」の自機・R戦闘機シリーズの最終機体Ver.3です。以前にもワンオフモデルを作ったのですが12年ぶりにアップデート。
 全体のバランスはワンオフのそれと同一にして、細部は作り込む形に。
 1/144スケールで、ニードルを含む全長170mm。

 プラ板工作による原型をレジンキャスト複製。↓は一次原型の複製品を仕上げた物で、実際にはこのパーツをさらに仕上げて二次原型としてあります。

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 ↓からは二次原型から成形された1/144スケール ガレージキットの生産型。

R-101
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 ↑↓は後部のドームを外してコアを引き出した状態。いちおう「エンジン的なもの」として作っていますが(上述)。

R-101
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 ↑キャノピー/コクピット。小スケールですが、内部のコンソールやシート・パイロットは作り込んだ上で透かし見る感じをやりたかったので、キャノピーは出来るだけ薄く成形するようにしてあります(透明レジン製)。

 ↓フォース・デバイスはスタンダードH式とアンカー改のコンバーチブル、あとサイ・ビット改を付属としています。

R-101
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 ↑サフ塗装のみなのでディテールが判りやすいと思います。コアは展開状態で、左後部のニードルは取り外してあります。

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 ↑↓コクピット内部(途中写真ですが)。コクピット内インテリアの筐体+コンソール+シート+パイロットでパーツ分割。多少ディテールアップしてあります。

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 ↓手前が以前作ったワンオフモデル。概形は同一としてあります。

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