XGP-15A2 “アウトロースター号”
“Ray-Line計画”の一環であり、大規模なエーテル・ストーム下でも独行が可能なグラップラー・シップとして極秘裏に建造されたのが本船・XGP−15A2である。
外洋船としても比較的小型の船体はその生残性を重視して設計されており、これに強力な推進機関を搭載、汎用性を高める目的で格闘腕・グラップラーアームも装備された。船体剛性を維持しつつも余分な容積を削ぎ落としたような本船独特の外形は、前述したように「エーテル・サルガッソーに潜る」という目的に基いている。
船体前方にはコクピット・キャビン(乗員は4+1名、独自の対G装置を持つ)、その直下にはグラップラーアームが1対装備されている。他のグラップラー・シップと同様、各種銃火器や打撃兵器のハンドリングが可能・汎用作業にも適しており、本船の要となるシステムと言える。アームは肩部と上腕/前腕に分節されたオーソドックスなタイプで、ロボットアームによって前記のとおり多彩な兵装の運用を行うほか、上腕/前腕部のハードポイントに外付けのシールドや兵器槽を懸架することもできる。
船体中央部にはキャビン・船倉その他が配置されているが、さらに背部には白兵用の強襲通路「アサルト・シューター」を持つ。
推進機関は船体後部に集中配置されており、ドライブモーターとしてニュートン・リアクター/プラズマ・ドライブ4基と、ミュンヒハウゼン・リアクター/サブイーサ・ドライブが搭載されている。船尾のサブイーサ用スクリューは、トルクとピーク出力を両立させるため3重反転式(4×3翅)を装備。
武装は前述のグラップラーアームの他に、固定武装として旋回砲塔3基、汎用ミサイル・ランチャー2基とアサルトアンカー複数を持つ。
「星方武侠アウトロースター」に登場する主役メカ、グラップラーシップ(格闘腕=グラップラーアームを持った宇宙船のこと)・XGP-15A2“アウトロースター号”です。
放映されていた当時ってことは相当以前の作なのですが、実家の収納棚から発掘されてきたので、せっかくだから塗装をやり直してみました。工作の方はうろ覚えなのですが、プラ板工作とポリパテ造形で作ったものと思います。グラップラーアームとコクピット後方の銃座、船尾のスクリューが可動します。
全長は約25cm。