ノースオーシア・グランダーI.G. X-02 "Mobius-1"(Operation "Katina")

X-02

 エルジア軍との闘いに勝利したISAFではあったが、もとより小惑星ユリシーズの惨禍で疲弊した有志連合各国の寄り合い所帯であり戦争そのものによる消耗も著しく、戦後早々にその軍備を縮小することになる。しかも各地の治安維持等に必須である陸軍戦力を優先的に温存する必要性から、特にISAF航空戦力は戦時に比して大幅に削減されていた。
 そのような状況下、終戦から1年を待たずしてエルジア軍残党・「自由エルジア」の武装蜂起が勃発、しかも旧エルジア軍の航空および海上兵器多数を奪取したとあってはISAF軍令部が恐慌状態に陥ったのも当然と言えた。

 逼迫する状況の中、ISAFがその切り札としたのが再編成した第118戦術戦闘飛行隊で、大戦時と同じく戦術戦闘機×1を中核として戦線への投入が企図された。空軍縮小により制空+多目的戦闘能力を持つ一線級の戦闘機は既に無かったため、ユージアに駐留するオーシア軍を介してグランダーI.G.から提供されたのが当機体X-02である。

 実際に投入されたのはグランダーによる改設計試作機もしくは初期生産型とみられ、 ISAFが大戦終盤に鹵獲運用したエルジア軍/EASA製の試製X-02とは外見こそほぼ同一であるものの全くの新設計機と言っても良く、メビウス1による実戦データもフィードバックされていることから総合的な戦闘能力でも大幅に向上しているものとされる。

X-02

 グランダーによる改設計の要目としては別項に示したとおり、空母運用能力の撤去と軽量化+エンジン換装によるレンジ・ペイロードの強化であり、同時に搭載兵装と火器管制システムを最新の物とすることによって優れた多目的戦闘機として生まれ変わっている。

 試製X-02が運用していた長射程AAM「ダークファイア」はほぼそのまま継承されており、加えて胴体下中央兵器槽の規格変更によってオーシア空海軍規格の各種誘導兵装も使用可能となっていることから、同時期の第4.5〜5世代戦闘機と比較しても高い対空戦闘能力を有する。
 対地攻撃能力に関しては兵器槽内にAGM-65を搭載・使用した例があるものの詳細については判っていない。

 実戦における本機体は当初の予測を超える圧倒的な能力を証明したが、自由エルジアが擁する試製X-02複数機との戦闘も記録されている点が特筆される。現時点で唯一のX-02同士の激突ではあったが、上記のようにほぼ新設計機でありパイロットの技量もあって旧エルジア製ではまったく歯が立たなかったとも言われている。

X-02
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 ↓同じく118FWに配備されたE-767 AWACSと併飛行するX-02。

 この管制機もX-02ともどもオーシア空軍から貸与されたものと言われている。一説によると大戦時のメビウス中隊による試製X-02運用データの提供と引き換えであったともされているが、ISAF軍令部からの公表は無く、やはり詳細は不明である。

X-02
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 別頁のガレージキットのパーツが余っていたので1機組んでみました(エンジンノズルはシリコン型もろとも使い物にならなかったので新造、あとの箇所はほぼそのままです)。

 塗装は(モザイクパターンは前に作ったので)「ACE COMBAT ZERO」で登場したスプリッターパターンとしてあります(なので、「5」アーケードモードにおけるカティーナ作戦時のもの、としてあります)。デカールはハセガワ製のF-22ラプター(メビウス1)から流用+ハイキューパーツのNCデカール。

X-02
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