サンマグノリア共和国軍多脚機甲兵器(ドローン)M1A4 "ジャガーノート”
コールサイン「アンダーテイカー」

M1A4 Juggernaut

 サンマグノリア共和国軍が運用する多脚機甲兵器(フェルドレス)(同国は後述する事由によって本機体のカテゴリーを“ドローン”としているのであるが)はその設計概念においてそれまでの機甲兵器とはやや異なった特徴を持っている。

 M1の機体そのものは極力軽量化・単純化しつつ各部のユニット化を徹底するとともに搭載される各種の兵装は背部の汎用ガンマウントもしくはサブアームによってハンドリングする形態を取ることで武装の交換/換装を単純化しているが、これは本機体が本来自律戦闘機構を搭載した無人機(ドローン)として運用されることを前提とし前線においてそれらを打撃力の中心に置いた半自動的戦闘システムの形成を企図されたためで(こうした戦場の自動化は当時近隣諸国の軍備でも共通する趨勢で、当然のことながら“自律無人機甲兵器群(レギオン)”の出現によって全ては反転してしまうのだが)、基本的には消耗兵器として作られている。

 無人機のコアとなるべき自律戦闘システムの開発に失敗し同機体が主力汎用戦闘フェルドレスとして正式採用された経緯には一部不明な点が多いが、前述のように本来有人運用されるような兵器システムでは無かったため機甲兵器として当然考慮されるべき生残性・抗堪性においては特に全く不適切であり戦場の実態にそぐわない装備であったと言わざるを得ない。また、機動性/攻撃力の点においても必要十分なレベルでは到底無く、つまるところ本機体を「欠陥機」と称することにいささかの躊躇も要さない。

M1A4 Juggernaut

 RMI(共和国工廠)M1A4 ジャガーノート、サンマグノリア共和国軍東部戦線第1戦区第1防衛戦隊(通称"スピアヘッド戦隊")所属機。 パーソナルマーク部分が修正されているため不詳だが、装備から同戦隊長機・コールサイン「アンダーテイカー」と推定される。撮影日時など詳細は不明。

M1A4 Juggernaut
M1A4 Juggernaut

↑始動・暖機中のジャガーノート。パワーパックは胴体下部、主光学センサーユニット後部にあり(円筒形のパーツ)直上に燃料タンクを持つ。というレイアウトから判るとおり正面防御を考慮した設計とは言い難い。

M1A4 Juggernaut
M1A4 Juggernaut
M1A4 Juggernaut
M1A4 Juggernaut
M1A4 Juggernaut

↑パーソナルマークだけではなく胴体左右・乗降用ステップの部分が修正された写真が散見されるのは、当機体を「自律無人機」として公表し搭乗者の存在を徹底的に秘匿していたために他ならない(撮影日時ほか詳細は不明)。

M1A4 Juggernaut
M1A4 Juggernaut
M1A4 Juggernaut

↑↓主砲・57o滑腔砲を発砲するジャガーノート。分厚く、105口径におよぶ長砲身で砲口初速を向上させているとは言え、強靭な装甲防御を持つレギオンの主力に対しては如何にも非力であった。

M1A4 Juggernaut
M1A4 Juggernaut

↑演習場のジャガーノート(撮影場所や日時は不明)。一見して華奢な脚部から見て取れるように、本機体の走破性や特に射撃時安定性はお世辞にも高いとは言い難くその他にも生残性能や整備性においても多くの問題を抱えていたと言われる。

 小説「86−エイティシックス−」から、サンマグノリア共和国工廠(RMI)製・有人搭乗式自律無人多脚機甲兵器 M1A4 “ジャガーノート”です。1/72スケール、砲を含めた全長122mm。

M1A4 Juggernaut
M1A4 Juggernaut
M1A4 Juggernaut
M1A4 Juggernaut
M1A4 Juggernaut

↑主砲・57mm滑腔砲が後座/閉鎖機は開いた状態(ここだけ可動します)。下は57mm砲弾。

M1A4 Juggernaut
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M1A4 Juggernaut
M1A4 Juggernaut

↓背部ガンマウントアームから57mm滑腔砲を取り外した状態。 兵装バリエーションも可能なのだろうか?と思うも、そこまで用兵側に考慮した設計製造・運用をしていたものかどうか疑問がある。

M1A4 Juggernaut
M1A4 Juggernaut
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M1A4 Juggernaut
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