ギアーデ連邦軍多脚機甲兵器/フェルドレス
W.H.M. XM2“レギンレイヴ”

XM2 Reginleif

 ギアーデ連邦軍が使用する陸/空兵装の設計・開発および実証テストを担う先進技術研究局によるモデルナンバーP‐1028は高速かつ高機動でありながら極めて堅牢な装甲を持つのみならずさらに強大な攻撃力を有する“レギオン”出現以降の環境下にてその開発がスタートした最初の機体であり、ギアーデのフェルドレスとしては第3世代に相当するが、在来機に於ける有人機甲兵器の常道とは一線を隔したコンセプトを有している。

 すなわち装甲防御には一切の信を置かず機動性能を極限まで向上させることによる生残性確保と、敵機甲兵器の弱点を突く中距離〜近接戦闘能力を重視する戦術を実行するため、軽量の装甲・高出力重量比のパワープラント及び強力な駆動系と緩衝機構を持ち兵装は火力一本鎗ではなく段階的な交戦距離に応じた各種装備を併設、操縦系統/ヴェトロニクスにおいても高速戦闘に特化した設計がなされている。
 こうした想定戦術と装備コンセプトを有する本機体であることから、まず何よりも重視されるべき機体構成や兵装の柔軟性と拡張性を具現化するため主兵装は背部ガンマウント/副兵装をサブアームにてハンドリングする独特の形態を持っているが、これは共和国製のフェルドレス・M1A4“ジャガーノート”と酷似するもので事実本機体の基幹設計には西部戦線にて回収された同機が参考とされていた、との言説も存在する。

 ともかく、兵器システム/その基本コンセプトとしてギアーデの主力であるM4“ヴァナルガンド”とは好対照を成す本機体であるが、西部戦線にて実行されたノルトリヒト戦隊による試験運用の結果としては用兵側に高評価であったとは言い難いものがあった。しかしながら特定の戦術条件下においては優れた戦績を記録していたこともあり他種々の要素を勘案した結果、正式採用後には新設された第86独立機動打撃群での単独運用となっている。現時点での総配備数はおよそ8,000機だが、当然補充機/予備機を含めた数であり実際の運用数は最大でも一個旅団規模とされる。

XM2 Reginleif

 ↑↓P-1028試験運用部隊である“ノルトリヒト”戦隊所属当時のXM2レギンレイヴ。
 主砲識別帯は中隊長機を示す2本で、同戦隊長機・コールサイン“アンダーテイカー”と判る。背部ガンマウントアームに主兵装の88o滑腔砲(これは同機の標準主兵装である)および格闘用サブアームに近接戦闘に特化した高周波ブレード×2を持つが、後者は他に使用するプロセッサーが居ないため同機体のほぼ固有装備となっている。

XM2 Reginleif
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XM2 Reginleif
XM2 Reginleif
XM2 Reginleif

↑脚部・関節部のシリンダーは強力な緩衝器(半月状のパーツが駆動用のリニアアクチェーターのスライドレールで、これが関節本体にあたる)。その装備から判るとおり機動能力は極めて強力で、しばしば搭乗者に危険を与えるレベルに達していると言われる。

XM2 Reginleif
XM2 Reginleif

 出庫するXM2 ”レギンレイヴ”。4脚の装甲先端には57o径パイルを爆薬発電器の高出力で電磁射出する近接用兵器パイルドライバ各1基が装備されている。

 小説「86−エイティシックス−」から、先進技術研究局 P-1028改め、ギアーデ連邦軍第86機動打撃群 主力多脚機甲兵器/フェルドレス XM2 ”レギンレイヴ”。

 1/72スケール、フルスクラッチビルド。格闘用サブアームの高周波ブレードを含めた全長135o、諸元全高は胴体高と解釈してあり37o。

XM2 Reginleif
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XM2 Reginleif

 脚部装甲は差し換えで展開するようにしてあります。他は主砲が後座しますが各関節は固定式。

XM2 Reginleif
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XM2 Reginleif
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XM2 Reginleif
XM2 Reginleif
XM2 Reginleif

↓近接攻撃用の57o径電磁射出式パイルドライバは脚部装甲先端部に取り付けられており装甲ごと起こして使用する。

XM2 Reginleif
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↓背部ガンマウントアームから主砲を取り外した状態。各種兵装バリエーションもあるので、設定が公開されたら作ろうかと。

XM2 Reginleif
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