サンマグノリア共和国軍自律支援機
M101 バーレット"ファイド”
サンマグノリア共和国軍が推し進めていた半自動的戦線システムの一環として前線に於ける補給・修理・回収および鹵獲を単一機種にて行うため作られたのが本機体M101である。
余力の大きい動力および駆動系と単体での作業効率を向上させるための信頼性の高い作業腕などは、ソフトスキンでありながらも比較的堅牢強固な構造を持つ基幹フレームにセッティングされているが、これらは長時間・単独での稼働を想定して最適化されたシステムであると言える。各部が徹底してユニット化されているのはジャガーノートと同様で、故障/損耗時にも容易に交換することで稼働率を高く維持することができた。
搭載される自律行動ユニットは戦闘行動には全く不十分ではありながらも汎用性と拡張性においては高い完成度を持っていたとされるが、その出自に付いては記録に乏しく詳細も不明である。
機甲部隊に随伴する支援機としての本機体の完成度は極めて高いものがあり、後にギアーデ連邦軍によって再生/レプリカ機(“スカベンジャー”のコードネームが与えられている)が運用されたこともその証左であると言える。
RMI(共和国工廠)M101バーレット。フェルドレスに帯同してその支援・回収や鹵獲などを担当する自律支援機で、実際の運用では背部にコンテナユニットを接続して弾薬やエナジーパックを積載する。
写真は東部戦線第1戦区第1防衛戦隊(通称"スピアヘッド戦隊")所属機で個体名「ファイド」と呼称される機体。
↑2本のクレーンアームは自在に伸縮するが、作業時にはさらに頭部側面ドアを開き各種ツール/デバイスを展開して使用する。
小説「86−エイティシックス−」から、サンマグノリア共和国工廠(RMI)製・自律支援機 M-101 バーレット「ファイド」。
プラ板工作によるスクラッチビルド。1/48スケールで、全長72mm、全高53mm。
歩脚と胴体、クレーンアームには市販のポリキャップやボールジョイントを仕込んで簡易的な可動部を入れてあります。爪先が伸びているのは単純に好みで。腕も設定画に比べるとちょっと長め。
↓1/48スケールモデルと1/72スケールモデル。