八式珪製自動歩兵(珪兵)
クッカさん原型のオリジナル・ガレージキット「八式珪製自動歩兵」を組みました。文字どおりシリコンを基材とする人造歩兵という設定だそうですが、インターネットに画像をアップすると、特に海外の方々には「おぉ、すばらしい土偶ですね」と人気です(いいのかそんなこと書いて、おこられるぞ)。
下だけ着込んだ筋骨隆々の武将、みたいなデザインから着想したそうで(それでこうなるんだから、相変わらずクッカさんという人が僕にはわかりません)、シルエット的には後の「FQ-117」(ワンダーショウケースの選出作でもあります)や、さらに後の「Ty-902」につながる多層的で複雑な構造の萌芽のようなものが見えて興味深いです。
およそ9pサイズの造形物としても、流れるようなエッジのラインと複雑な面構成が混在しており、見ていて飽きません。
ここでは背部に付けている飛行用デバイスですが、本来は頸に巻くような形態で装着するパーツです。
珪兵はシリコンを基材とした組織で全身が形成されており、その外表面(装甲)と内部組織は背部などの翻転部ですべて繋がっているという設定だそうで、塗装の際には構造がわかりやすいよう、外装甲部分をいつもの零戦用灰白色で/内部に連なる柔組織はいわゆる機体内部色で塗りました。
↓以降は塗装前の状態です。基本的には素組みですが、スジ彫りは全部彫りなおして一部ディテールアップも行いました。